各地域で作られる独特のラーメン”ご当地ラーメン”。実は奥が深く、その種類は数十種類にものぼります。今回はそのそれぞれの特徴をまとめて紹介しようと思います。
①札幌ラーメン
②博多ラーメン
③喜多方ラーメン
④東京ラーメン
⑤佐野ラーメン
⑥横浜家系ラーメン
⑦京都ラーメン
⑧和歌山ラーメン
⑨岡山ラーメン
⑩播州ラーメン
実は、札幌市はラーメン激戦区。ラーメン店の数は1000店舗以上。極上のラーメンがひしめき合っています。北海道札幌市中央区のすすきの聞くには、ラーメン店が立ち並ぶ”札幌ラーメン横丁”と呼ばれるラーメン店街があります。
極太の麺とこってり系のスープ。バター&コーンが加えられていることが多く、濃厚な味わいを引き出している。
博多ラーメンとは、福岡県福岡市で作られるご当地ラーメンのことです。主に福岡地方を中心につくられており、ラーメン店だけでなく、屋台としても提供されています。
豚骨スープにストレートの細麺が絡むラーメン。麺が細い理由は、スープとよくからむという理由と、早くゆでることができるから、という2つの理由が挙げられている。麺の硬さを細かくオーダーできるという点が特徴的。
福島県喜多方市のご当地ラーメンが”喜多方ラーメン”です。札幌ラーメン、博多ラーメンとならんで、”日本三大ラーメン”と呼ばれています。対人口比の店舗数では日本一の称号を得ている。
醤油味の豚骨スープが基本。あっさりとした味わいで、中華そばと似ている。最大の特徴は、チャーシュー。
これぞ、ラーメン!という日本ラーメンの原型です。その歴史は1910年から。流行に流されず、古くから続く、オーソドックスなラーメンです。
和風だしをベースに、あっさりとした味わいを生み出している。醤油ラーメンの代表格であり、ちぢれ麺が特徴的です。
栃木県佐野市もまた、ラーメンが有名な土地です。現在、佐野市においてラーメンは重要な観光資源となっており、関東を代表するラーメンとして知名度を高めています。
竹を使って麺をうつ、青竹打ちの平麺が特徴です。お店によって多少の違いはありますが、基本的に手打ちを麺をつくっており、コシが強く、中太から細麺です。スープは醤油が多いですが、鶏がらや豚骨も人気。
横浜の新杉田で1974年に創業した『吉村家』が発祥。お店の名前に『家』がつくことから『家系ラーメン』と呼ばれるようになりました。また、横浜で生まれたラーメンということで、『横浜ラーメン』と呼ばれることも多いです。
麺は太めでストレート。豚骨と鶏ガラを大量に使った旨みの濃い醤油味のスープ。大きな海苔が特徴的なラーメン。お好みで、麺の茹で具合、脂の量、味の濃さが選択できるところが最大のポイント。
徐々に人気を高めつつある京都ラーメン。年間50店舗のペースで京都府京都市ではラーメン店が増え続けているそうです。
京都ラーメン最大の特徴は、こってりと濃厚なスープです。薄味の京都料理とは異なり、ラーメンは濃い目です。醤油味のたれがベースとなっています。
戦前からラーメンらしきものが食べられていたといわれている和歌山県。昔からの影響からか、ラーメン専門店だけでなく、大衆食堂でもラーメンを取り扱っているお店が多く存在する。
和歌山ラーメンは、中華そばとも呼ばれます。縮れのないストレートな細麺を使用しており、スープは基本的に醤油ベース。かなり中華そばと近いラーメンです。
第二次世界大戦直後の岡山市中心市街地で、屋台やバラック小屋でラーメンがつくられはじめていたそうです。その味に共感した人々が味を引き継ぎ、改良を加え続けることで、現在のご当地ラーメンとして岡山ラーメンがうまれました。
岡山ラーメンは基本的には醤油をベースにしたスープですが、そこから大きく2つのタイプに分かれます。鶏がらを使用するものと、豚骨を使用するものです。
兵庫県西協市を中心とした播州地方で作られ食されている醤油ラーメンで、現在では『播州名物』として知名度を高めているラーメンです。
スープは醤油味であるが甘さが強いという特徴があります。甘さは使用される地元産の甘味を帯びた独自の醤油からきており、タマネギやリンゴ、魚のだし、氷砂糖などを煮込みむことで、さらに深い甘さを引き出している。麺は細めの縮れ麺。
ご当地以外のラーメンについては、各種〇〇系ラーメンの特徴についてまとめた、ラーメン基礎知識のページもご覧ください。
『ラーメンの種類について基礎知識まとめ』については、こちらから。