夏!といえば、山、川、海、飯、そして、、、恋!!!
キュンキュンしたくなるこの季節。ということで今回は、純情な大学生AくんとBちゃんの夏休みならではの甘酸っぱい青春ラブストーリーを紹介します。
AくんとBちゃんのスペック紹介。
Aくん:
デート前は入念にデートスポットを下調べする真面目な男子学生。しかし、デート当日はうまく女子をリードできない近年出没多発の草食系男子でもある。Bちゃんに好意を持っているが、うまくそのことを伝えきれていない。
Bちゃん:
好きなところは”水族館”という、いわゆる普通の女子大生。恋愛経験は人並みにあるが多い方ではないため、Bくんに対する感情は恋愛感情なのか、自分でもわかりきれていない。
2人の関係性:
大学の同級生。ふとしたことがきっかけで最近急に仲良くなった。つまりは夏の魔物によせられちゃってる系なおふたりさん。2人とも著者の共通の友達でもあり、著者は双方からいろんな話を聞くことができる。
前回のストーリー
まじめで草食系男子のAくんが、好意を寄せているBちゃんに、鎌倉デートのお誘いをして、今回のデートがはじまった。
下調べバッチリなAくん。不安な点もいくつかあったが、全体的に前半はうまく進んでいった。
鎌倉定番スポットをおおよそコンプリートした二人は、これから、江の島へと向かう途中。
果たして、どうなることやら。。。
第1部『真夏の純愛ストーリー①灼熱の鎌倉編』は、こちら。
※後日AくんとBちゃんから聞いた鎌倉デートについてのエピソードを、2人の立場や感情を客観的な視点から書いていきます。
いざ、江の島へ!
鎌倉大仏殿高徳院からあるくこと10分ちょっとすると、江ノ島電鉄・長谷駅が現れてきた。
Aくん :「お、あれだ!江ノ電だ!!」
Bちゃん:「えー、なにこれ可愛いんだけど」
どうやらBちゃんは江ノ電に乗ったことがなかったみたいで、結構興奮していました。なかでも一番驚きだったのは、改札の中に踏み切りがあること。
Bちゃん:「これからどこにいくんだっけ??」
Aくん :「んーっと、とりあえず、江の島方面かな。あ、えのすい行こっか!」
水族館好きのBちゃんはテンション上がりまくり。江の島に向けての滑り出しは順調です。さすがAくん。事前に調べてきた知識が役にたっています。
『新江ノ島水族館』~幻想的な景色にウットリ?ゲッソリ?~
水族館好きなBちゃんは入った瞬間にテンションMAX。フルパワーでAくんを引っ張っていきました。水族館という場所は、好きでも嫌いでもないという微妙なモチベーションのAくんは、若干押され気味です。
Bちゃん:「えー、これみて!ほらこれも!!!えー、すごーい!」
Aくん :「おお、たしかにすごいね。あ、ちょ、ちょっとまってよ~」
新江ノ島水族館では、プロジェクションマッピング等、最新の技術も取り入れているため、迫力満点で見ごたえありです。ただ2人の熱量は微妙に違っていました。
Bちゃん:「この魚めっちゃかわいくない!?かわいい~」
Aくん :「う、うん。。。(うわー。これはキモいなーって思ってた。そんなことは口が裂けてもいえませんが)」
こんなことも多々ありました。
クラゲショー
店内アナウンス:「これからクラゲコーナーにて、海月の宇宙・クラゲショーが始まります」
Bちゃん:「クラゲショーだって!みにいこ!」
Bちゃんがダッシュしたおかげで、海月の宇宙というプロジェクションマッピングを用いたショーの座席を獲得しました。疲れがたまっていたAくんは、座れることに感動を覚えたそうです。
店内アナウンス:「江の島のクラゲは~。。。」
早速ショーが始まり、さらにテンションがあがるBちゃん。Aくんはというと。。。
Aくん :「Zzz」
ウトウトし始めていました。始まってまもなく頭が下がり始めるAくん。徐々に落ちていき、最終的には、、、Bちゃんの首元のおさまりました。肩ズン。いま流行の肩ズンです。突然の接触に驚きながらも少し照れくさそうな嬉しそうな表情をみせるBちゃん。ショーが終わるまでは、しばらくその体勢で過ごしたそうです。
イルカショー
水族館の定番と言えば、イルカショー。定番攻めの2人も、もちろん行きました。さきほど寝てしまうという失態を犯したAくんは真剣なまなざしでこのショーをみていました。真剣にみると想像以上に面白いものだった、と後に振り返っています。
Aくん :「すごーい。あれってどうやって訓練してるんだろうね」
Bちゃん:「わかんないけど、イルカってホント頭いいよね」
おすすめデートスポット
AくんとBちゃんが新江ノ島水族館内で、そろってオススメしていたデートスポットは、大きな水槽にプロジェクションマッピングを投影したこちらのコーナー。光が魚に投影されることにより幻想的な空間を生み出します。ちょっと暗めなのでロマンチックな雰囲気が前面に広がるので、デート中盤ここにくることによって気になるあの人との距離が縮まること間違いなし。
草食系男子のAくんですら、Bちゃんの手を握ることができた素敵なスポットです。世の草食系男子必見です!
Aくんからのコメント:
いや、実際、手とかガンガンつないでみたいけど、どうやってやんのかわからないじゃん!いつ繋げばいいのかわからんし、かといって、”繋いでいいですか?”とか聞くのもへんだろ?でもな、えのすいのプロジェクションマッピングコーナーはマジでオススメ。ちょっと暗いからあんまり恥ずかしくないし、ショーは10分くらい続くから一度手を繋ぐことに成功してしまえば、約10分間は手つなぎタイムに投入できるってわけだ。すごいだろ?
『江の島・灯篭』~怒涛の追い込み江の島タワー~
江ノ電に乗っているときに発見した江の島にて行われる灯篭についての広告。てっきりなにかのイベントが行われるのかと思った2人は、水族館を出たあと、江の島に向かいました。
Bちゃん:「灯篭って素敵だよね。なにやるんだろう」
Aくん :「気になる。でも、いったいどこでやってるんだろう」
歩き始めて数十分。なかなか灯篭らしきものが見当たらない。鎌倉から始まり歩き続けている今回のデート。Aくんはかなり焦っていました。ウォーキング好きのAくんですら疲れ気味。さすがに歩かせすぎるのは良くないと感じていた。
Bちゃん:「灯篭ってどこでやってるんですかー?」
テンパり気味のAくんを察したBちゃんが係員の人に聞きにいった。そのおかげでなんとかたどりついた。下調べしてなくても、がんばれよAくん。
ん!?微妙??
なんとかたどりついた灯篭エリアだが、結論から言うと、想像以上に微妙だった。江の島を上に登っていく道に灯篭が置かれていてそれはそれで綺麗なのだが、ずっと続くとどうしても飽きてしまう。。。
Aくん :「あれ?もうこれついたのか。なんだか、、、ぱっとしないね(笑)」
Bちゃん:「これはこれできれいだけど、この期間以外って灯篭ないのかな?なかったら暗すぎてなにもみえないよねw」
徐々に2人の雰囲気も微妙になっていきます。話題が尽きる、疲れがたまる、という長時間デートの難点が露呈しまくっております。ファイトだAくん!
大失態!?!?
なにはともあれ頂上までついた2人。その景色はなかなか綺麗だった。疲れた身体を癒してくれる江の島タワーの輝き。これでなんとかなる!と、思った矢先に、再びAくんやらかします。。。
Bちゃん:「お腹空いてきたし、そろそろ下くだってご飯食べよ」
Aくん :「そだね。お、じゃあ、こっちからいってみよ!まだ通ってないし」
コツコツコツ。2人の足音が江の島の夜道に響きわたります。
Bちゃん:「なんか、ひと減ってきてない?」
Aくん :「たしかに。まあ、夜になったし、みんな帰ったんじゃない?」
のんきなことを言いながら進んでいくと、鳥居にたどりつきました。
Aくん :「ん?ま、まさか、、、」
Bちゃん:「どうしたの?え、、、まさか、、、」
鳥居の奥を進んでいくと、そこは行き止まりでした。くったくたにつかれた身体で十数分進んだ先に待っていたのは、行き止まり。これには2人とも大ダメージを受けました。
Aくん :「ごめん。。」
Bちゃん:「・・・」
散々歩かせた挙句、来た道をもどるという失態を犯してしまったAくん。重たい空気が流れます。
Bちゃん:「謝ることじゃないよ。見たことない景色みれたし、大丈夫」
ここでも大人な対応のBちゃん。しかし、その顔は引きつっていました。現に、この言葉を最後に、口を開かなくなってしまいます。鼻歌を歌ったり、くだらないことを言って場を保とうとするAくんですが、Bちゃんからの返答はなし。これにはさすがのAくんも「あ、オワタwww」という感情だったそうです。
やっとありつけた、飯。
ひたすら来た道を戻ると、海鮮料理店に着きました。ここで晩御飯を食べることになった2人ですが、ここでもすこし意見が食い違っていたようです。有名な海鮮料理店だと知りテンションがあがるAくんと、綺麗とは言い難い店内に戸惑い気味のBちゃん。そして、その温度差になかなか気づかないAくん。。。
海鮮料理自体はとても美味しかったみたいなので、グルメ記事らしくお店の紹介をします。
磯料理『天海』
所在地:神奈川県藤沢市江の島1-4-9
TEL:0466-27-1060
営業時間:10:00~19:00
名だたる有名人の方が多数来店している江の島の有名店。
江ノ島いったら立ち寄ってみてください!
『由比ガ浜』~せっかく来たんだし、海にでも行こうか?~
疲れのせいか、会話が減ってしまいあせっているAくん。果たしてこのまま試合終了なのでしょうか。なんとなく帰る雰囲気だったので駅の方に向かいました。そのときです。食事をすることによって少しばかりの元気を取り戻したBちゃんが口を開きました。
Bちゃん:「私は、今日1日とっても楽しかったよ?たしかに歩き疲れちゃったけど、疲れちゃったから話せなかっただけで、本当はもっとAくんと話してたかったんだ。ありがとね」
Bちゃんはプンスカしてたわけではなかっこと知るAくん。果たしてBちゃんの発言がが本当なのかはわかりませんが、そんなことはお構いなしに気分が高まるAくん。
Aくん :「ええー、ホントに!?そうかー。よかった!!!よかったよ」
Bちゃん:「おおげさだな(笑)」
元気になったAくんは、調子のいい提案をします。
Aくん :「ねえ、せっかく江の島きたんだし、海行かない!?」
さっきまでちょい落ち込み気味だったくせにコロッと変わるAくん。この切り替えの早さは尊敬します。
Bちゃん:「おお、いいよ!いこいこ」
どうやら本当にBちゃんはただ疲れていただけのようです。本心ではもっとAくんと話したかったみたい。
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夜の海はなんだか、広大だった。真っ暗な世界は全てを飲み込んでしましそう。響き渡るのは並の音。他にだれもいない。2人だけの世界。
海にむかって一点をみつめるBちゃん。その姿を後ろから眺めるAくん。今日一日いろんなことがあった。楽しいことも、大変なことも。そんな密度の濃い時間を過ごした2人の心は確実に近づいていた。色んなことを振り返りながら自然とAくんの足は、Bちゃんのほうに進んで行っていた。
Bちゃんの真後ろまでたどり着いたAくん。並の音が大きすぎてそれに気づかないBちゃん。大きな波が向かってきて、波の音をたてたその瞬間、Aくんは後ろからBちゃんに抱き着いた。一瞬の戸惑いを見せるBちゃん。そっとふり向いた。
「好きだよ」
柔らかい小さな音。しかし、波の音に負けることなく、確実にBちゃんの耳には届いていた。
無数の星空の下、初々しい2人は、手を繋いで歩き始めた。
まとめ
いかがでしたでしょうか。純情な2人の甘い夏物語についてまとめました。客観的にみて個人的にはとてもお似合いな2人だと思っています。あ、あと、この話をイチから聞かされる僕(著者)の気持ちにもなってみてください。簡単に言ったらただただ惚気れられているだけです(笑)。なかなかつらい。。。まあ、なにはともあれ、これからもグルメネタはさみつつ、コラム書いていこうと思いますのでよろしくお願いします!
※本コラムは、鎌倉編・江の島編の2部で完結です。興味があったら第一部の鎌倉編もよんでみてくさい。
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